園行事というものは、子供たちの成長を眺めながらも
「私の頃はこんな風だったな…」
「そう言えば、こんなこともあったなぁ…」などと、
家族や両親と話しながら、自分の幼少期の頃を思い出させるものでもあります。
記憶と記録に残る我が家の運動会の思い出を紹介したいと思います。
頑張るわが子に思わずウルッ!幼稚園の運動会は感動だらけ
子供が通っている幼稚園の運動会は、毎年、市の体育館で行われます。
運動会は晴天の中、砂ぼこりを被って汗をタラタラ流しながら
頑張る姿を想像していたので、聞いた時には衝撃を受けました。
しかし、考えてみると当日の場所が体育館というだけで、
毎日の練習は園庭で行われるのです。
先生も子供たちも暑い中、一生懸命練習に励んでいるのだと…
そう思うだけで目頭が熱くなり、
毎年首を長くして当日を楽しみに待ち望んでいる私がいます。
長男は好奇心が旺盛で新しいことへ向かう気持ちが早く、
何事も繰り返し繰り返しすることが大の苦手でした。
(今でも変わっていません。)
ですので、行事の練習が中盤に差し掛かると決まって
「また今日も同じ練習かなぁ。休みたいー。」と言い出すのです。
強いストレスを感じていない場合はいいのですが、
年中の運動会前にはオネショをしたことがありました。
「ここで休ませていいのだろうか?過度なストレスを感じているのだから
休ませてあげた方がいいんじゃないだろうか?」私なりに考えたり、
息子と話し合ったり、ケアを続けながら当日を迎えました。
そんな背景もありながら、私たち夫婦はもちろん、
両親、姉妹が揃って、応援しに行くことが出来たのは、
天候に左右されない体育館での開催だったからでした。
イヤだイヤだと嘆いていたお遊戯は、家族と目があった瞬間から勢いがつき、
ビデオを向けるととてもかっこよく踊ってみせてくれました。
得意の徒競走でさえキライになったのは、並ぶ練習があったからだそうです。
この長い列を待っているのが苦痛だったんだな。
みんなが走り終えるまでどのくらいの時間がかかるんだろう。
列に並ぶ順番は何回ほど練習したんだろう。
そんなことを感じながら眺めていると、シャッターを押すことも忘れていました。
幼稚園の運動会は成長したわが子の記念日!
バルーンや選抜リレーも終え、あっという間に閉会式。
この数時間のために、どれほどの時間を費やしたのだろう。
この感動を与えるために、子供たち、そして先生はどれほど頑張ったのだろう。
そんな事を思いながら、閉会式を見届けました。
運動会を終えた息子は、特に変わった様子はなく友達と駆け回っていましたが、
一回りも二回りも成長したのだろうと思います。
みんなから「頑張ったね、カッコよかったよ。速かったね。」
そんな言葉をかけてもらい嬉しそうな息子。
私の第一声は「終わったなぁ~。」でした。
同時に息子を抱き上げて「楽しかった?」と聞きました。
「うん、楽しかったわ。」その言葉を聞いて、涙がこぼれたのは言うまでもありません。誉められたことも嬉しいけど終わって嬉しい。
これも私たち親子の本音であります。
臨場感たっぷりに。
帰宅後、主人が撮影したビデオカメラの映像をみんなで見ました。
会場に向かうまでの様子から、会場で雑談している風景から…
開会式でキョロキョロ見回したり、友達とふざけて喋っている様子をみて、
弁解するかのように説明してみたり。
当日を迎えるまで家では一切踊ったり歌ったりしなかった息子が、
ビデオを観ながら踊り、バルーンの技の名前を一つ一つ教えてくれます。
再び会場の熱気が沸いて来るかのような緊張感漂う選抜リレー。
運動会を終えて友達とはしゃいでいる姿まで…
運動会が2度楽しいものとなりました。
我が家ではビデオでの動画撮影する際、全体の様子を映すように心がけてます。
要所要所でわが子のズームを入れますが、全体図がないと
運動会(その時)の様子が再現されにくい(わかりにくい)と感じる為です。
(わが子だけの踊りを見ているよう、
わが子だけの走りを見ているように見えるという意味です。)
後日、当日来られなかった私の祖父母にビデオを見せに行きました。
動画は声を残すことが出来るので、写真をみせて話をするよりも、
会場の雰囲気も臨場感たっぷりに伝えることが出来ます。
ひ孫の頑張りを目を細めてみながら、楽しんでいる祖父母。
それを見て、また嬉しくなりました。
記憶とともに、この記録は大切に残しておきたいなぁと思うのです。