妊婦特有の病気、「妊娠糖尿病」はホルモンバランスが原因でおこるものです。
「血糖値が高め」といわれると不安に思いますが、
食事をすると血糖値は上がるもの。
そのため、ほとんどの場合は食事療法で改善することができるのです。
そこで今回は、妊婦さんの血糖値を下げる食べ物や食事のポイントを紹介します。
妊婦で血糖値を下げるときの食べ物は?
血糖値を管理するためには、糖質の過剰摂取に気をつける必要があります。
ですが、まったく糖質をとらないようにしてしまうと
赤ちゃんに栄養がいかなくなってしまうので気をつけましょう。
血糖値を下げる食べ物は「食物繊維」と「ミネラル」が豊富なものです。
食物繊維には、糖の吸収を抑える役割があり、
ミネラルには、血糖値を下げる作用があります。
血糖値を下げてくれる代表的な食べ物といえば「玉ねぎ」です。
「玉ねぎ」には、血糖値を下げる作用のあるミネラルが豊富に含まれていて、
安価で手に入り料理に使いやすいのでおすすめです。
しかし、水にさらすことで成分が溶け出してしまいます。
注意してください。
また「納豆・オクラ」も血糖値を下げるのに効果的な食材です。
ねばねば成分には食物繊維が含まれていて糖の吸収を抑えてくれます。
「豆腐」に含まれているイソブラボンも血糖値を下げる役割があり、
体にいいビタミン、ミネラル、たんぱく質も含まれているので
摂取するようにしましょう。
妊婦血糖値を無理なく食事から下げる工夫を
食事療法といっても基本的には何を食べても大丈夫です。
しかし、炭水化物は糖質が多いので、食べ過ぎないように注意しましょう。
また、甘いお菓子やジュース、
果物も糖質が多いので控える必要があります。
食事は、ご飯・汁物・メイン・副菜を3食しっかり食べることが大事です。
食べたら血糖値があがるからと思って1食抜くと、
かえって血糖値があがる恐れがあります。
そして、食べる順番は、汁物と副菜を食べ終えてから
ご飯とメインを食べるようにしてください。
バランスよく同時に食べてしまいがちですが、
ご飯は糖質が多いので空腹時に食べることはNGです。
先に糖質を胃に入れてしまうと、
せっかく糖質を抑えた食事にしても意味がなくなってしまいます。
また、食事療法と一緒に運動療法をあわせて行うのもおすすめです。
マタニティヨガやパパと一緒にちょっとお散歩し、
食後の運動で血糖値を下げましょう。
妊婦の血糖値は重症化する前に対策を
血糖値が高いまま何の対策もおこなわずにいると、
「妊婦糖尿病」となり重症化してしまいます。
そうすると、母体や赤ちゃんに影響が出てしまい大変危険です。
血糖値を下げる食べ物を食べたり、食べる順番に気をつけるといった
ほんの少しのことで、重症化を防ぐことができます。
ただし、食事療法だけではどうしても下がらない場合は、
ひとりで考え込まず助産師さんや栄養士さんに相談するようにしましょう。
妊婦さんのせいではなくホルモンのバランスが乱れている影響なので、
思い悩まないようにしてくださいね。