子どもが寝ているときに急に歯ぎしりをしはじめた。
そうすると、「病気なのではないか。」
「ストレスがたまっているのでは?」と、
不安に思ってしまうママやパパも多いですよね。
歯ぎしりとは、歯と歯を擦り合わせてギリギリ…と音をたてたり、歯と歯がぶつかってカチカチと音がなることを、いいます。
また、稀に音をたてずに歯ぎしりをする方もいらっしゃいます。
子どもの歯ぎしりは大人の歯ぎしりのようにストレスが主な原因ではなく、成長過程で起きる癖だといわれています。
なので、子どもが歯ぎしりをしていると心配してしまう気持ちはわかりますが、焦ることはありません。
子どもの歯ぎしりの原因と対処法について紹介していきます!
子ども歯ぎしりの原因は?
子どもの歯ぎしりは、
子どもの歯が成長していくために起こることがほとんどです。
乳歯が生えてきたばかりのときの歯ぎしりは、
噛みあわせの調整やあごをきたえるためになっていることが多いです。
また、歯の位置を確かめ、食べ物をしっかり噛むためにも
歯ぎしりは役立っています。
2、3歳になると奥歯が生えてきて違和感を感じ、
歯ぎしりをすることも増えます。
歯ぎしりをすると自分の歯で口内を傷つけ、出血することもありますが、
すぐに止まるようなら心配はいりません。
もし出血が止まらないほど強い力で歯ぎしりをしてしまう場合には、
歯医者に相談したほうが良いでしょう。
赤ちゃんの歯ぎしりは、永久歯に生え変わる時期まで起こります。
乳歯の歯ぎしりは、心配いらないことがほとんどですが、
永久歯になっても歯ぎしりがおさまらないときは、
噛みあわせが悪かったり、
ストレスで起こっている可能性もあるため注意が必要です。
子ども歯ぎしりの対処法
子どもの歯ぎしりは先ほど説明したように、
心配いらないものがほとんどなので、様子を見ましょう。
一時的なことで、成長すると歯ぎしりもおさまります。
保育園や幼稚園、学校で疲れたり、
ストレスが原因で歯ぎしりをすることもありますが、
そのときは、子どもとたくさん話をしたり、スキンシップをとってみると
ストレスが解消され、歯ぎしりもおさまることがあります。
それでも歯ぎしりがおさまらなかったり、明らかに歯並びが悪かったり、
噛みあわせが悪い場合は、歯科医に相談する必要があります。
おうちでできるケアとしては、よく噛んでものを食べるよう、
硬い食品を食べさせる。(おやつをおせんべいにするなど)
また、一口20回は噛むようにするなど親子で取り組むことも大事です。
猫背や姿勢の悪い子どもも歯ぎしりをしやすいので、
正しい姿勢で食事をするよう心がけましょう。
歯医者での治療法には、ワイヤー矯正やマウスピースがあります。
歯並びを正すために器具やマウスピースで対処します。
歯医者に行っての治療ではどうしても費用が掛かってしまうものなので、
おうちのケアで気を付けるようにしたいですね!
子どもが就寝時に歯ぎしりをしてしまう原因~年齢別
子どもの歯ぎしりの原因を年齢別に記載していきますので、参考にされてみてください。
0歳~1歳…乳歯が生え始めた頃から始まります。
原因は、歯がある場所・無い場所がバラバラなので、噛み合わせの調整をするためです。
また、あごの骨を強くするためでもあります。1歳頃までは生理的現象のため、様子を見ましょう。
2歳~3歳…乳歯が生えそろう時期です。
そのため奥歯などに違和感があり、寝ながらでも無意識にしていることがあります。
4歳~6歳…乳歯が抜け始め、永久歯へと生え変わる時期になります。
噛み合わせ悪くなり調整しようとするため、歯ぎしりをすることがあります。
このように、子どものうちは成長過程で起こることが多いのです。成長しているなかで、徐々に治まっていくお子さんが多いです。
毎晩続く歯ぎしりも成長の証の1つとわかれば、安心ですよね。
しかし、過度のストレスでも起きる場合もあります。
子どもは、大人のようにストレスへの抵抗力や発散の方法を知りません。そのため、歯ぎしりとして現れる場合があるのです。
子ども(特に未就学児)がストレスを感じる原因は、両親の影響が多いです。
・スキンシップが少ない
・両親またはどちらかがいつもイライラしている
・笑顔を見れない
など子どもは大人が考えている以上に感受性が豊かで、両親からの愛情を五感で感じたがっています。
少しでも足りなくなり不安になると、歯ぎしりとして現れるのです。
子どもが歯ぎしりをしたときは、この事も少しだけ考えてみましょう。
6歳~10歳頃までの歯ぎしりの原因
次に、6歳~10歳頃までの歯ぎしりの原因について記載していきます。
この間も成長過程での歯ぎしりが起こります。この年代の40%の子どもにあらわれると、いわれています。
音の出ない歯ぎしりをする子どももいるため、実際はこの数値以上の子どもがしていると考えられます。
しかし、未就学児の場合と同じように成長の証とはいえない歯ぎしりの場合もあります。
この場合もストレスが原因といえますが、ストレス以外に子どもが持つ癖により歯ぎしりが起きる場合があります。
この年代で一番注意していただきたい状態は、寝ているときに歯ぎしりをし、起きているときは歯を噛み締めるようなしぐさをしている癖が見られるときです。
この場合は非常にストレスが溜まっているうえに、歯や顎の成長に支障が出てしまいます。
親子でしっかり話をし、どうしてもうまくいかないときは早めに専門医の受診を受けるか、カウンセリングを受けるようにしましょう。
他にも子どもの持つ癖により、歯ぎしりが起きている場合があります。
いつも頬杖をついていたり、使っている枕の高さが合わずに不自然な首の曲がり方がしている場合や食事をするときに右か左のどちらかの奥歯でしか噛んでいない等の場合は、歯ぎしりが起きやすいです。
あまりにも長く続くようであれば、 歯や顎の発達に支障が出たり、歯並びが悪くなってしまう場合があるので、歯科医院へ受診をしましょう。
歯ぎしりを治す方法
どうしても気になる場合は歯ぎしりを治すことができます。その方法を紹介いたします。
・寝る前にマウスピースをはめる
マウスピースをはめることにより、歯ぎしりをおさえることができます。
市販のものもありますが、歯科医院できちんと口の形や歯並びに合わせて作ってもらいましょう。(約5,000円~)
・歯の矯正治療をする
この場合は噛み合わせや歯並びが原因でおきる歯ぎしりの場合です。
・食事の際は左右でよく噛んで食べる
片方の歯でしか噛まない場合が続くと歯ぎしりの原因となります。よく噛んで食べるのは顎を強くするためです。
子どもの歯ぎしりは心配しすぎない
子どもの歯ぎしりは成長の過程であり一過性のものも多いです。
あごを鍛えていたり、
歯ぎしりで噛み合わせの調整をしていることがほとんどため、
心配することはありません。
ただ、成長の過程だから、といって放置せずに
他に原因が無いか子どもの様子を見ておくことも必要です!
永久歯になると歯ぎしりは自然と治まってきます。
心配しすぎず見守りましょう。
最後に
歯ぎしりは子どもにとっては歯や顎を成長させるための、1つの過程です。
ですが、もしストレスが原因だった場合は、将来の歯並びや顎の成長を邪魔してしまうことになってしまいます。
子どもにとってストレスがどんなに大変なものなのか、この作成するにあたって私も考えさせられました。
過度のストレスで歯ぎしりをしている場合もあるので、どうしても気になるようでしたら、歯科医院で受診されることをおすすめします。