パラリンピック 「パラ」とは?

パラリンピックのパラとは?その起源とある医師の思い

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4年に一度の世界的なイベント、オリンピック。同時にパラリンピックも開催されますが、

「どんな競技があるのか正直よく分からない・・・」

という人も多いのでは?

パラリンピックにはオリンピック同様に歴史があり、もし起源や競技などを知ることができたら、興味を持って応援できますよね。

そこでパラリンピックについて色々調べてみました!

パラリンピックがいつから始まったのか、パラリンピックの言葉の意味、おすすめの競技などについて紹介していきますね。

パラの意味にはいくつかの説がある

パラリンピックとは障害を持つ人が選手となって競技をする大会で、

オリンピックと同じ会場で同時期に開催されます。

まず初めに気になるのがパラリンピックの「パラ」。

どんな意味があるのか知っていますか?

パラにはいくつか意味があると言われていて、

下半身不随(=paraplegics)のパラ

・もうひとつ、平行(=parallel)のパラ

・ギリシャ語の前置詞のパラ

などがあります。

これらのパラに、オリンピックを掛け合わせてパラリンピックという名前となりました。

障害を持つ人が参加することから下半身不随のパラが広く知られていますが、他にも意味があるんですね。

有力なのはどの説?

 

 

パラには色々な意味がありますが、

最も有力なのは

「ギリシャ語の前置詞のパラ」

です!

これは後程紹介しますが、ある医師のビジョンが元になっています。

ギリシャ語でパラは「並んで立つ」という意味があるので、

パラリンピックでは「対等」という意味になります。

スポーツは誰にとっても平等なので、障害があってもみんな対等だ

という意味が込められているんですね。

パラリンピック いつから始まった?

 

パラリンピックの元となったのは1948年に始まった「国際ストーク・マンデビル競技会」です。

第二次世界大戦など戦争で負傷した軍人たちが治療を受けていた病院にイギリスのストーク・マンデビル病院というところがあります。

当時、負傷して障害を持つ人は人間扱いされず、死を待つだけでした。

病院を開業し、自身も医師として働いていたグットマン医師は、入院している患者を人間として扱い、どうすれば患者たちを社会に復帰させられるかを常に考えていました。

そこである日患者が杖を使ってアイスホッケーしている様子を見て、

「彼らにはスポーツが必要だ」

と気づいたのです。

すぐに患者たちはアーチェリーやポロなどの試合をするようになり、個人競技はもちろん団体競技も楽しみました。

障害を持ち、廃人同様だった彼らの自信を取り戻すことに成功したのです。

初めての競技大会の参加者はたった16名で、競技もアーチェリーだけでした。そこから毎年種目と参加者は増えていき、わずか5年で種目は7つ、参加者は14ヵ国から250名までになりました。

1960年には大会会場をストーク・マンデビルからローマに移し、当時は第9回国際ストーク・マンデビル競技会とよばれていました。

それが、後々正式に初めてのパラリンピックと言われるようになったのです。

パラリンピックの起源を作った医師の思い

 

パラリンピックの起源の「国際ストーク・マンデビル競技会」をつくったグットマン医師には、ある思いがありました。

ナチスドイツから亡命したユダヤ人の精神科医グットマンは、

下半身不随の治療を志していました。

そこでストーク・マンデビル病院を開業し、

脊髄損傷を負った兵士たちを助けるために頑張っていたのです。

他の医師と違っていたのは、

患者のケガの状態だけでなく、精神面にも注目したところです。

患者たちは動くことができず、社会から見捨てられることで、うつ状態になるのが当たり前でした。

そこでグットマンは患者に新たな希望を持たせるために活動していました。

そこでスポーツや試合を通して彼らに希望を与えることを思いつき、競技会(のちのパラリンピック)

「障害に負けず自信を取り戻して欲しい」

 

という思いを込めたのです。

初めはリハビリや福祉としての性質が強かったパラリンピックですが、

近年では競技自体の質も高まっていて、

陸上競技や車椅子テニスではプロ選手も誕生しています。

義足や義手をつけて走ったり、車椅子で力強いサーブを打つなど、

その様子は健常者と変わらず迫力がすごいですよね!

そしてそれにともない、福祉としてよりもスポーツとして理解と支援を求める声が強くなっています。

パラリンピック競技おすすめはこれ!

 

ではパラリンピックにはどんな競技があるのでしょうか。

「観てみたいけど、どんな競技があるのかよく分からないし・・・」という人におすすめなのは

・車椅子バスケットボール

・ゴールボール

・ボッチャ

です!

バスケットボールはルールを知らなくても十分楽しめるのがポイント。

車椅子同士で激しくぶつかったり、

巧みに操作して素早く動く様子は迫力満点です!

シュートもビックリするくらい遠くから

投げるので、見ごたえがあります。

ゴールボールボッチャはそもそも競技自体知らない人も多いかもしれません。

ゴールボールは鈴の入ったボールを投げ合って競う競技で、

サッカーに似ています。

特徴的なのは障害の程度に関わらず全員目隠しをした状態でプレイすること。

鈴の音や選手の声、足音が頼りなので、

競技中は声を発しての応援ができないのも面白い特徴です。

ボッチャはジャックボールという白い目標球に自分のチームの球をより近付けた方が勝ちとなり、カーリングに似ています。

ジャックボール自体も動かせるので、

スポーツでありながら戦術も重要。

ルールは単純ですが奥の深い面白い競技なのでおすすめですよ!

パラリンピックのアニメ(アニパラ)コラボ動画が無料公開中!

「もっとパラリンピックについて知りたい!」

という人には「アニパラ」がぴったり。

パラスポーツやパラリンピックへの関心を高めることを目的に、

2017年からNHKでパラスポーツ選手をアニメ化して放送しているんです。

これまでブラインドサッカーや車椅子テニス、

パラサイクリングなどを題材に放送されてきました。

パラリンピックが始まるまでにアニメで予習しておくと、

競技を観るときにより楽しめそうですね!

まとめ

 

2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。

パラリンピックはオリンピックに比べると

どうしてもマイナーでよく知らない人も多いと思いますが、

とっても魅力的なスポーツが多いんです。

なのでひとつでも興味を持つと、

東京でのパラリンピックが楽しみになりますよ!

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