自分の子供に、地域の子供たちに、読み聞かせをしているお母さん、多いと思います。
でも、そのコツってあるかな?そう思っている方もきっといますよね。
そこでボランティア歴6年の私の経験から読み聞かせのコツ、伝授しましょう。
読み聞かせのコツ!幼児向けのポイント3つ
難しく考える必要はありません。
ポイントは 3つです。
①声の抑揚
②声量
③子供がいる位置
この3つです。
①声の抑揚
絵本の場面場面、展開に合わせて声に強弱をつけることです。
こわい場面、かなしい場面、うれしい場面、それぞれで声を変化させるって難しく感じますか?
いえいえ、簡単に出来るんですよ。
それは、その場面に合った表情をしてみることです。
笑ったり泣く真似したりぷんぷん怒ったり、そうするだけで声の感じって変わるんです。最初は恥ずかしく感じるかもしれませんが、それで子供が集中して聞いてくれればこっちのものです。決して大袈裟じゃなくていいので続けてみてくださいね。
②声量
声の大きさもポイントです。
大きな声で読めばいいと思っているお母さんも少なくないと思います。
でも、そうではなくて聞いて欲しいと思ったら声をひそめるのがポイントなんです。
読み始める前に、聞こえるか聞こえないかくらいの声で子供に話しかけて注目させるのも一つの効果的な方法です。
ひそひそ声って近づいて聞きたくなりますよね。
あれを利用するわけです。
絵本の中で大事な場面になったら少し小さな声で読んでみてください。
③子供がいる位置
みなさんが読み聞かせをする時、お子さんはどこにいますか?
自分の家で子供に読み聞かせるのなら、近く、特に横で読むのをおすすめします。
隣りで顔を見ながら、同じ本を覗き込むことで子供は絵本に積極的に関わろうとします。
横で座るのが安定しない時期なら膝の上、ちゃんと座れるようになったら隣同士でというのを目安に読む位置も変えてみて下さい。
集中して欲しい時は、わざと少し離れた場所で正面から読んでみるのもいいと思います。
読み方や位置を変えて読むと、同じ本を何回でも楽しく読むことが出来るので、この3つのポイント忘れないで下さいね。
読み聞かせのコツ!幼児向けポイント補足
3つ以外にも気をつけた方がいいポイントがあります。
何点か書きますね。
①の声の抑揚は、大袈裟にし過ぎると逆効果になることがあります。
基本の読み方は淡々と、子供にその場面を想像させるように心がけた方がいいです。
読み手から、こう感じて欲しいという思い入れが強くならない程度の抑揚にしましょう。
次に、アドリブは極力入れないようにしましょう。
絵本は、絵と文章がワンセットになっていてうまく合うように考えられているものなのでそのまま読むのがいいのです。
初めて読む本は特に、文章をゆっくりと丁寧に読んでください。
それから、途中で中断したり演出として本を動かすのもNGです。
子供がその世界に入り込もうとする想像性や感情移入をストップさせてしまうからです。読み始めたら、読み手も子供も静かにその本に集中しましょう。
読み終わった後に感想を聞くのも我慢しましょう。
子供によって絵本に対する感想は違うものです。
自分なりの絵本の世界を頭の中で作り上げているはずなので、その世界を尊重して余韻を持たせてあげましょう。
読み聞かせのコツまとめ
色々と書きましたが、一番大切なのは読み手が読む絵本を愛するということです。
相手が一人だろうと大勢だろうと、そこだけはブレないようにして子供たちに愛を伝える読み聞かせをして下さい。
読み聞かせ絵本の持ち方3つのコツをマスターしよう
お子さんが通っている学校や自治体の図書館、子育て支援サービスで読み聞かせをしているお母さん達も多いと思います。
今では、読み聞かせによって本に触れる機会を作っている中学校もあります。読み聞かせは何歳になっても続けられるボランティアですよね。
でも、始めたばかりだと絵本の持ち方に戸惑う方も多いでしょう。今回は読み聞かせの時の絵本の持ち方と注意点について考えたいと思います。
読み聞かせ絵本の持ち方コツ3つのポイント
子供たちの前に立って読み聞かせる時に絵本を持つコツは以下の3点です。
①絵本がぐらついたり傾いたりしないように、必ず本の中心部をしっかり持ちましょう。
親指と手のひらで絵本を後方から支えて前方に指4本を添えるようにします。
脇をしっかりと締めて胸の辺りにひじと本を固定すると絵本の支えになります。
座って読む場合は肘掛け椅子を利用することも有効です。
②支える指が絵の邪魔にならないように気をつけましょう。
絵本は思った以上に本の中心部まで絵が描かれている作品も多いので注意が必要です。
私もページによって絵本を持ち直したりする事があります。
③絵本の紙の質、窓から入る自然光によって絵が光って見えにくくなることがあります。
その場合、絵本の角度に気をつけましょう。全般的に絵本をほんの少し前に傾けると絵が見やすくなります。読み聞かせを始める時の準備として、部屋のカーテンを閉めることも有効です。
他に、縦書き(右開き)の本は左手、横書き(左開き)の本は右手で持つのが基本と言われますが持ちやすい持ち方で良いと思います。本がぐらつかず安定することが大切です。そちらを優先しましょう。
読み聞かせ絵本ボランティアの楽しさ
読み聞かせをするお姉さん、おばさんは集まった子供たちにとってヒーローです。それも、手の届かないところにいるヒーローではなくてすぐそばにいるヒーローです。だから、子供たちと一緒に絵本を楽しむことが大切です。読み手は絵本の文字ばかり追わずに、慣れてきたら半分以上は子供たちの様子や反応を見て読み進めていきましょう。少しくらい本文を間違って読んでも構いません。(と、私は個人的にそう思っています)
段落ごとに子供たちに同意を求めたり一緒に驚いたり、本をめくるスピードも読み手によって変わったりそれもまた楽しいはずです。自分の好きな絵本を繰り返し読んで、3割くらいは暗記できると読む時に心に余裕が出ます。自分が読んでいる時に見ることが出来る子供たちの食い入るような反応は嬉しくて仕方ないものです。
それこそが読み聞かせの醍醐味ともいえるでしょう。反応が少ないと、何か良くなかったかな?と考えてしまうこともありますが大丈夫です。表立った反応はなくても子供たちはそれぞれにちゃんと何かを感じているものですから。大切なのは、読み手が読む本を心から愛するということです。
読み聞かせ持ち方のまとめ
読み聞かせをする時にやってはいけないことが一つだけあります。それは読みながら泣いてしまうことです。どんなに読み聞かせしたい本でも自分が涙ぐむ内容の本は避けるようにしましょう。