季節の変わり目になると、突然の目のかゆみ…
目のかゆみは、一度かゆくなると、居ても経ってもいられなくなり、
触ってはいけないとわかっていてもこすってしまい、
さほど症状が酷くない場合でも、なんとも辛いものです。
花粉症の季節でもないのにどうして?と心配している方に、
その原因と対処法をご紹介したいと思います。
季節の変わり目!あなたにあるのはどの症状?
まず最初に考えられるのが、代表的な春のスギ花粉以外の
植物アレルギーによるもので「季節性アレルギー性結膜炎」があります。
例えば、ブタクサ、イネ、ヒノキ、など…です。
季節の変わり目は「風邪をひきやすい」とも言われるように、
免疫力が低下しやすくなるので、アレルギー症状も出やすくなるのです。
また、植物アレルギー以外にもハウスダストやペットの毛、
ダニなどに反応を起こしている場合も考えられます。
これらは季節に関わらず普段から身近に存在するもので
「通年性アレルギー性結膜炎」と呼ばれていますが、
ダニなどは湿っぽい6月~7月ごろに最も発生しやすいこともあり、
急にアレルギー症状が現れることがあります。
症状としては、目のかゆみや充血から始まり、目やにが出たり涙目になると、
まぶたやまぶたのふちまでがかゆくなり腫れてきます。
さらに、目をこすったり、かいたりすると、痛みが加わり、
異物感やゴロゴロ感が出てきます。
このような症状が現れた場合は、アレルギー反応を起こしている
原因物質を調べてもらう為、眼科を受診すると良いでしょう。
次に考えられるのは、気温の差により起こる
「寒暖差アレルギー性結膜炎」があります。
体が気温の変化についていけなくなり自律神経が乱れて起こる症状で、
目の痒みやくしゃみ、鼻水や鼻づまりなど、
これも花粉症によく似たアレルギー症状が現れます。
身体が気温になれてくると、症状は治まります。
続いて、冬から春・夏から秋など季節の変わり目や、
大量に汗をかく夏などに多く発症する「ものもらい」も、
目のかゆみや腫れといった症状を起こします。
「ものもらい」には、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)といって、
まぶたの分泌腺に、黄色ブドウ球菌などの雑菌が感染し化膿したものと、
霰粒腫(さんりゅうしゅ)といって、
触るとコリコリとしたシコリのような感じがあるものがあります。
目のまわりの不衛生が要因となることが多いので、
清潔に保つよう心がけましょう。
症状別の対策はこれ!
まずは眼科の受診で点眼薬を処方してもらいましょう。
比較的すぐに効果が現れ、やがて症状が緩和するケースがほとんどです。
アレルギー性結膜炎だと、ヒスタミンの拮抗薬(バタノールなど)、
細菌性結膜炎の場合は抗生剤入りの点眼薬(クラビットなど)というように、
疾患別に異なる点眼薬が処方されたり、ウイルス性結膜炎に関しては、
原因となるウイルスによって、それぞれ対処が違います。
次に、マスクを着用しましょう。
マスクを装着することで吐いた息から蒸気が発生します。
ですので、鼻や喉を守るだけでなく、眼の乾燥や涙目にも効果的なのです。
それと同時に、室内の温度や湿度などにも気を付けるのも良いでしょう。
これらをした上で、目の痒み対策としては、
目薬や洗眼薬を使って目をすっきり洗浄させることが一番です。
痒みや充血が激しいときには、清潔な冷やしタオルをまぶたの上に
数分間当てると、症状を抑える事ができます。
目やに対策は、清潔なティッシュで拭き取る、
洗顔時に目を水洗いすることで取り除くことが可能です。
粘着のある目やにの場合には、ガーゼや綿棒などで優しく拭き取り、
さらに抗菌作用のある目薬を点眼しましょう。
眼の腫れ対策は、何より大事なのは触らない、こすらないことです。
こすることによって、さらに刺激が加わりますので、洗顔し、
保湿クリームでケアすることをお勧めします。
それでも治らない場合は、皮膚科を受診するとよいでしょう。
まとめ
季節の変わり目におこる目の痒みや腫れの原因や対策、
参考になりましたでしょうか。
乾燥を防ぎ、清潔に保つ、そしてこすらない。
これらのことをしっかりと頭において過ごされるとよいでしょう。