夏野菜の定番トマト。
最近ではスーパーなどで1年中見かけるようになりましたよね。
そんな身近なトマトですが、実はとても栄養たっぷりで体にも良い食材なんです。
そこで今回はトマトの栄養やその効能、
効率良くトマトの栄養を摂取する方法などをご紹介します!
トマトの栄養素!どんな効能がある?
1.リコピン
トマトと言えばリコピン、リコピンと言えばトマト。
このリコピンと呼ばれる成分は、とても強い「抗酸化作用」を持っています。
抗酸化作用と言うのは、
体に様々な悪影響を与える「活性酸素」の働きを抑えてくれる作用のこと。
これにより、美容面ではアンチエイジングやダイエットの効果、
健康面では脳卒中や心臓病などの予防効果が期待できるのです。
2.グルタミン酸
トマトに含まれているグルタミン酸には内臓脂肪の蓄積を防ぐ働きがあり、
それによりダイエット効果が期待できます。
グルタミン酸はアミノ酸の一種、つまり「旨み成分」でもあるので、
トマトは出汁として使うこともできるんですよ。
3.βカロテン
緑黄色野菜に含まれるβカロテン、もちろんトマトにも豊富に含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変換され、
皮膚や粘膜を保護したり強化したりする働きがあるのです。
そのため美肌効果に加えて、
風邪にかかりにくくする効果なんかも期待できるんですよ!
トマトの栄養素を効果的に摂るには?
トマトに含まれている豊富な栄養素、できれば無駄なく摂取したいですよね。
そのためにはたくさん食べることだけではなく、
どう調理するかというのもポイントになってきます。
まずは「加熱に向いているトマト」と
「生食に向いているトマト」を見分けましょう。
加熱に向いているのは「赤系トマト」と呼ばれる、
イタリア産のものやミニトマトなどです。
逆に、生食に向いているのは「ピンク系トマト」と呼ばれる、
日本の品種でいえば「桃太郎」などです。
トマトのリコピンは細胞壁の中に含まれており、
加熱により細胞壁を壊すことでより多くの量を摂取することができます。
それに加えてリコピンは油に溶ける性質があるので、
油で炒めたりすることでより多くのリコピンを吸収することが可能。
赤系トマトはリコピンが豊富なので、
油と一緒に加熱して食べる方法がおすすめです。
ピンク系トマトは皮が軟らかく生で食べてもおいしく作られています。
しかしその分、リコピンの含有量は若干少なめ。
そのため、生で食べるならピンク系のトマトがおすすめというわけです。
生で食べるとリコピンの摂取量は少し劣りますが、
熱によって壊れやすいビタミンやカリウムなどの
栄養素を無駄なく摂取することができますよ。
そしてここでもオリーブオイルやオイル系ドレッシングをかけて食べると、
リコピンの吸収率は上がります。
細胞壁を壊してリコピンをより多く摂取するという点では、
トマトジュースもおすすめ。
生で食べるのが苦手だという人でも、
トマトジュースにすればより多くのトマトを摂取することができますね。
最後に
トマトはとても体に良い野菜です。
「トマトが赤くなれば医者が青くなる」ということわざがあるほど。
(つまり、トマトを食べていれば医者は用無しだということですね。)
様々な料理にも使えるし、
最近ではトマトの加工品も様々なものが売られています。
リコピンは毎日継続的に摂取することでより高い効果を期待できるので、
日々の生活に少しずつでもいいのでトマトを取り入れてみてはいかがでしょうか。