食べ過ぎなどでも起こす胃の不調、それらは、
原因がなく起こるものではありません。
必ず何かしらの原因があって症状が出てきます。
一時的な症状であればすぐに治りますが、
それがもしも重い病気の徴候だとしたら…
胃潰瘍になる原因は?
本来、食べ物だけを消化するはずの胃酸が、
胃壁の粘膜まで消化して傷つけてしまうのが胃潰瘍です。
胃潰瘍は胃酸の分泌が多いわけではなく、胃を守る粘膜の抵抗力が
弱くなったために起こります。つまり、胃の機能が低下して
自らの守りが弱まったことが原因となっているのです。
みなさんも、極度の緊張で胃がキリキリと痛むと言うように、
ストレスで胃に異変を感じた経験はありませんか?
胃腸は丈夫で多少の酷使にも耐えてくれる強い臓器ではありますが、
体の中でストレスに一番弱い臓器でもあります。
イライラしたり、悩んだり、やけ食いしたり…あまりにひどい生活を
していると、胃腸が「SOS!」悲鳴を上げるのです。
実際にストレスを感じるのは脳だとしても、胃腸と精神状態の関係は深く、
ストレスは潰瘍を引き起こす大きな誘因となります。
また、ひどく熱いもの冷たいもの、刺激物を飲み食いしたり、食事を抜いたり、
アルコールを多量摂取するなど、アンバランスな食事を続けていませんか?
これらはわざわざ言わなくても、胃に悪い影響を与えていることが
わかりますね。
こんな生活を続けていると、胃の細胞が再生するスピードも追いつかなくなり、
ついには支えきれなくなってしまいます。
ストレスには精神的なものだけでなく、暴飲暴食や不規則な生活などによる
肉体的なストレスもあることも、忘れないで欲しいと思います。
初期症状のチェックポイント
腹痛の原因は、じつにさまざまです。
食べ過ぎや飲み過ぎによる一時的な痛みの場合もあれば、
体には何の異常もないのにストレスが原因で起こることもあります。
腹痛が起こった時は①お腹のどの部分が痛むか、②どのような痛みか、
③発熱や吐き気などの症状があるかどうかをチェックして原因を探ってみてください。
【胃潰瘍の自己診断チェック】
お腹の上腹部中央(みぞおち)からやや左が痛むかどうか?
食後1~2時間ほどするとチクチクとした痛みがあるかどうか?
胃が重かったり、張るような感じがあるかどうか?
これらは痛みと共に胃潰瘍でよく見られる症状の1つで、
一過性で繰り返されます。
胃炎や胃下垂でも見られるため、特有の症状というわけではありません。
胸やけがしたり、ゲップが出るかどうか?
これらはありふれた症状ですから、それだけでは胃潰瘍と診断することは
出来ないにしても、胃の異常と関係が深い症状ですので、
1度検査を受けておくと良いでしょう。
吐血があるかどうか?
消化管からの出血の場合は色が暗褐色で未消化の食べ物が混じっていたりする。
吐いた後に口がすっぱい感があります。
吐血があった場合は、出来るだけ早く医師の診察を受けてください。
下血があるかどうか?
暗赤色、黒褐色の下血であれば、胃や十二指腸での出血が考えられます。
下血があった場合も、出来るだけ早く医師の診察を受けてください。
まとめ
胃の病気は胃潰瘍だけでなく数多くあります。
数ある病気の中で、この症状なのでこの病気、とはっきりと断定するのは
難しいことですが、上記のようにある程度の症状を確認することで
絞り込むことは出来ます。
健康状態が気になる方は、日頃から自己チェックをするよう心がけましょう。