緑で縁どられたナンバープレートをつけた排気量250cc以上のバイクを
所持している場合、車両が基準に適しているかを確認するため、
2年毎ごと(初回のみ3年)に国土交通省が行う車両の点検を
受けなければなりません。
バイク車検の平均的な費用
では、早速バイクの車検に必要な費用を見ていきましょう。
まず、車検を受けるために絶対に掛かってしまう法定費用があります。
①自賠責保険(24ヶ月):11,520円
②重量税:13年経過4,400円(18年経過5,000円)
③印紙代:1,700円
■法定費用合計:17,620円(18,220円)
これらの金額はどのような車検の受け方をしても必要です。
言い換えると、自分で点検整備し、車検を受ける「ユーザー車検」を
利用すれば、上記費用だけで済むということになります。
新車両法の施行により、増加傾向にある「ユーザー車検」。
費用が安く抑えられるという最大のメリットだけでなく、
自分で点検することにより、メンテナンスを行うための知識や技術が身に付き、
安全に且つバイクをより良い状態に保つことが出来ることも、
推奨出来る大きな理由のひとつです。
では、どうして急激に利用者が増えないのでしょうか。
それはメリットばかりでないからです。
まず弊害になるのが、車検を受ける陸運支局の休みが土日なので、
平日しか「ユーザー車検」を利用することができません。
平日に休みを取る事が出来なければ、低価格での車検は難しいということに
なります。また、点検を含めたメンテナンスを自分で行うことで、
バイクの不具合に気付かず、
結果故障や廃車の時期を早めることになってしまう場合もあるでしょう。
こう言った理由から、プロに依頼する「ディーラー車検」の
利用者が多いのも事実です。
では、「ディーラー車検」では、さらにどのくらいの費用が
必要なのでしょうか。
■車検代行手数料:1万~2万前後
■車両整備費用:1万~5万前後(バイクの状態により異なる)
車検代行手数料は、バイク屋さんによって異なります。
5000円だと格安、2万円を超えてくると割高です。
車両整備費用は消耗部品の交換、整備してもらう範囲、車両の使用年数や状態に
よって異なってきますが、こまめに交換したり、整備しておくことによって、
バイクの状態をよりよく保つことが出来るので、耐久年数を伸ばすことに
繋がるかもしれません。車検の機会にプロの目で確かめてもらっておくのも
良いのではないでしょうか。
また、バイクの改造や交換がある場合には、
対策が必要となり別途料金が発生することもあります。
バイク車検の流れ
では、車検はいつから受けることが出来るのでしょうか。
車検の代行をしてもらう場合は、1か月前、
遅くとも車検が切れる2週間ほど前に、バイク屋さんに依頼すれば良いでしょう。
ここではユーザー車検を受ける際の流れを紹介したいと思います。
【事前準備】
①地域の陸運局に車検の予約を入れる。
車検が切れる2週間前頃から計画を立て、遅くとも1週間前には予約を入れましょう。
②12ヶ月点検、24ヶ月点検整備を行う。
現在24ヶ月点検整備においては、車検の後に行っても良いとされていますが、
命を預ける乗り物ですので、出来るだけきっちりと点検整備を行ってください。
③書類を用意する。
■自賠責保険証…加入中のものと次の2年の自賠責証書が必要です。
加入中の自賠責保険の期限が車検を受けるより先であっても、
更新しておく必要がありますのでご注意ください。
■車検証
■納税証明書…毎年5月に届く、税金の支払い用紙のことです。
万が一、紛失した場合は市区町村で再発行してもらうことが出来ます。
■二輪車定期点検整備記録簿…24ヶ月点検時に記録したもの。
【当日】
検査場へ行く前に、予備検査をしてくれるテスター屋さんに寄って、
事前車検を受けても良いでしょう。
予約はいらず、ここでの検査に合格すれば、車検も通ります。
④検査場で受付、検査。
〈当日購入する書類3点〉
検査場で書類一式を購入し(50円ほど)、重量税、印紙代を支払い、
書類に記入、捺印します。
記入方法は、見本がおいてありますので参考にしましょう。
また、検査自体は10分ほどですが、これらの書類を記入するのに
時間がかかるので、(1時間~2時間)余裕をもって早めに入られると
良いでしょう。
■継続検査申請書
■自動車検査票
■重量税納付書
当日の持ち物
■書類4点
■印鑑
■筆記用具
■予約番号
■法定費用(自賠責保険更新済みの場合はそれを除いた額)と予備検査の費用
⑤合否
不合格場合は、不備のあった箇所を調整・修理し「再検」を
受けなければなりません。
合格の場合は、新しい車検証と検査標章を交付してもらい、
検査標章を貼り替えて終了となります。
まとめ
バイクの車検、参考になりましたでしょうか。
車両点検を怠ると、故障に気づかず、それが原因で走行中に
取り返しのつかないことが起こる可能性もあります。
そのようなことを防ぐためにも、日々車両の点検をしたり、
整備をしたり、バイクを良い状態に整えておくよう心がけましょう。
そうすることによって、
車検の前に慌てることも少なくなるのではないでしょうか。