冷房の効きが悪い。
エアコンから風は出ているのに、全然涼しくならない。
掃除もしたし…となると、故障?!と思ってしまいますが、
買い換えや修理を考える前に、一度「エアコンガス」が漏れていないか
確認してみてください。
もしかすると、原因はそこにあるかもしれません。
エアコンガスを補充する理由
エアコンの中では、室内機(エアコン本体)と室外機の間を配管を通して
「冷媒」と呼ばれるガスがぐるぐると回っています。
この冷媒ガスは空気中にある「熱」を運ぶ役割をしています。
冷房時には部屋の中の熱を外に運び、暖房時には外の熱を部屋の中に取り込み、
「熱」を移動させてくれるのです。
そして、移動した熱を、室内機(エアコン本体)と室外機それぞれにある
熱交換器に乗せたり下ろしたりすることで、 部屋の中を暖めたり冷やしたり
できるのです。
ですので、このガスがどこかから漏れて不足しているとなると、
エアコンは動いていても空回りしているだけで、部屋の温度は変わらず、
ただ電気代がかかっているという状態になります。
では、どうしてガスが不足するのでしょう。
通常ですと、初期のエアコンにはガスが十分入っています。
ですので、ガス漏れの原因は、経年劣化によるもの、初期不良、
または施工時に破損した可能性が考えられます。
エアコンのガス漏れは「エアコン本体」と「室外機」の2カ所で起きます。
エアコン本体だと内部にあるギザギザした鉄製の熱交換器に霜がついていないか
確認すると分かります。
室外機の場合は、室外機と繋がっている細い配管(カバーを外すとある)に
霜がついていないか、確認すると分かります。
エアコンを始動し、20分もたたないうちに霜が付き始めると、
ガス漏れが生じている可能性があります。
エアコンガス補充の費用は
エアコンガスの補充にかかる費用は、エアコンに使用されている
ガスの機種によって違いますが、小さいもので7000円~8000円程度、
大きいもので15000円~20000円で、
そこに出張費用等が加算されます。
ですが、重要なのはどこからガス漏れをおこしているか探ることです。
ガス漏れの部分が分かれば、当然補修が必要になりますので、
その補修にかかる費用(部品代や修理費)もプラスで
考えておかなければなりません。
補修は、配管を全て交換しなければならない場合もあれば、
小さな部品交換だけで済むというような場合もあり、補修費用は、
修理する箇所や範囲、内容によって違います。
また、設置状況により(壁の中を配管が長く通っている場合など)
ガス漏れを起こしている箇所を特定できないケースもあります。
その場合には、1度補充してみて、どのくらいの期間快適に保てているか
様子を見て、買い替えを検討するといった方法もあります。
その他、使用年数が長い場合には、ガス漏れの修理をしても、
また別の部分が故障してしまうといったことも起こり得ます。
見積もりしてみて、新しいものを購入した場合との差額が大きくなければ、
買い替えを検討してみても良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
猛暑でエアコンに頼らなければいけない日常が続くでしょう。
熱中症にまではならなくても、暑いと寝苦しく熟睡できません。
そのため、疲れも取れず体調を崩すということもありますから、
健康のためにもエアコンは必要となってきています。
問題なく作動している場合にでも、いつどんな原因で故障するか
わかりませんので、日頃から少し気にかけ、
確認、点検をしておくことをお勧めします。