毎日の子供の成長を見守る優しいお母さんになるはずだったのに、
気が付いたら毎日金切り声で子供を叱りつける日々に早変わりしていませんか?
でも、今日だけ、いま少しだけ立ち止まってみてください。
片付けの苦手なのではなく、
まだ片付けの習慣がついていないだけかもしれないのです。
大人の発想が少し変われば、子供も片付け大好きに変わるかもしれません。
片づけが苦手な原因
おもちゃが散らかっていても不思議だと思わない
「いつも部屋におもちゃがあふれていれば、
遊びたいときにいつでも遊べて素晴らしい」
「せっかく片づけたとしても、どうせまた散らかるのに」
そんな風にお子様が考えているとしたら、
片づけはつらくて嫌なものになってしまい、
決して自発的には片づけるようにはなりません。
物の場所が決まっていない
やっと片づけを始めたと思ったら、散らかったものを一つにまとめ
大きなものはたたんで小さくしたところで終ってしまうことはありませんか。
自分が行動できるだけの空間ができた上、
まとめた物をどうするのか決められないため、中断してしまうのです。
そして、なんとなくまとめた物から自分の使いたいものを探そうとしても
どこにあるかわからないため、そのまとまりを崩すことになります。
場合によっては片づける前よりも散らかってしまうのです。
物の数が多い
部屋が広ければ良いとは限りません。
部屋の広さに安心して、どんどん物を空いたスペースに置いてしまう上、
場合によっては物を失くしたと思いこんで、
新しく物を買って増やしてしまうのです。
どんなに広くても片づけの習慣が無ければやはり散らかったままです。
片づけをさせる効果的な方法
完璧を求めず、多少の無理があってもほめる
最初は端の方に物を寄せるだけでも良いので、
部屋に物が散らかっていない時間を増やしましょう。
最初からすべてやりきろうとするのではなく、段階的に習慣づけましょう。
もっとこんな風に片づけてくれたらという思いをぐっとこらえて、
片づけたいと思い立ったこと、今までより片付けが進んだことなど、
探してでもほめるようにしましょう。
片づけをお子様にとっての成功体験にできれば、
自発的に片づけてくれる日も近くなります。
物の場所は、子供の目線に合わせて決める
子供が片付けやすい環境を整えるなど、大人のサポートは大事です。
物の場所を決めるとよいというのもよく言われていることです。
ただそれは、あくまでそれぞれの子供の目線に
合わせたものでなければなりません。
子供の身長や動線にあわせたり、好きなキャラクターだけをまとめたり、
それぞれの個性に合わせるとよいでしょう。
場所を決めたら、大きなバスケットなどおおざっぱに
入れられるものを準備します。
1個ずつ並べたり、きちんと整理整頓出来ることも大事ですが、
まずは、放り込んで出来る片づけを習慣づけたいものです。
ある程度分類ができていれば、年齢が上がるにつれて
趣味や行動が変わったとしても、
手前と奥を入れ替えるだけで対応できてしまう場合もあります。
使っていない物の数を減らそう
片付けには、いらない物を減らすことも含まれますが、
必ず捨てなければならないわけではありません。
消耗品のように、新しく買わなければ自然に減っていくものもあります。
小さくなった服はリメークして新しい命を吹き込むこともできます。
リサイクルに出してもよいのです。
それでも、思い出は大事に取っておきましょう。
額に飾ったり、壁に張ったりすれば、いつでも思い出に触れられます。
最後に
本来ならば、1個ずつ並べるとか、きちんと向きをそろえて並べる、捨てるか
どうか迷った時は別に置いておくなどのように、
さらに進んだ話もあるとは思います。
ただ、まず、片づけ物に興味をもち、
自分から行動する習慣を付けることが大事だと思うのです。
そこから先に進む時は、片付けの習慣は付いているでしょうから。